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2006年12月の記事

2006年12月20日 (水)

おかん56歳 喫茶店ママ(現役)

日本は12月20日 おかん56歳の誕生日。

もう3年位前になるのだろうか、
おかんは運転しながら居眠りをし、対向車と正面衝突という
大事故を起こした。
知人の子供を送り届けたその帰り道、
疲れと子供を下ろした安心感から意識が飛んだらしい。
だから、ぶつかった瞬間も全く覚えていない、と言う。

その道はいつも走り慣れた山の中の国道で、
町でその道以外に行き来できる道はない。
事故を目撃した人達はきっと恐怖と驚きで慌てたことだろう。
一目でおかんの車だと分かったその瞬間、
みんなは何を思っただろう。

おとんは毎晩仕事から帰るとまずお風呂に入って晩酌をする。
だいたいおかんの方が帰ってくるのが遅いので、
晩ご飯はそれから軽く、つまみ程度に食べる。
その日はたまたま、いつも日付が変わって帰宅する妹も
風呂をあがって家にいた。
電話が鳴っておとんが出たら、おかんだった。
「   お父さん? あたし、事故したみたい…   」
「!!事故ぉ?!どこでな?!」
「   分からぁん…  」

本人の声ではあるが、ただならんと思ったおとんは
うたた寝する妹を起こし「おかんが事故ったらしい」と言った。
妹は慌てて、左右違うサンダルを履いて
バスタオルを持って家を飛び出した。
なぜか、それが必要だと思ったらしい。
事故現場まで向かう、おとんが運転する車の中で妹は
「おかんが死んだ、おかんが死んだ」と繰り返し、泣いた。
あの冷静な妹が。
きっとすごく心細かったことだろう。

幸い、むしろ、奇跡的に
おかんは生きていた。
かおるちゃんからのお下がりの軽自動車はぐちゃぐちゃなのに、
運転席だけぽっかりスペースができていた。
そんな大事故なのに、肋骨骨折と、鼓膜が破れただけで済んだ。
全身打撲はあったが、なにも後遺症は残っていない。
あの大事故をした面影は、もうない。

その日、送り届けた子供は
「お母さんが守ってくれたんよー」とニコニコ教えてくれた。
その子達のお母さんは幼い子供2人を残して天国に旅立ち、
その人を自分の娘のように思っていた母は、
無理を言って遺品にその軽自動車をもらったのだった。

事故当日、私は仕事でワシントンにいた。
当時はまだ海外携帯などなく、帰ってきてから
「おかん事故った。心配せんといて!」の妹のメールを見た。
慌てて電話したらおとんが出て、事故の状況を教えてくれた。
それからおかんと話した。
「ごめんよ。あんたに気つけよ言うてお母さんが事故したよ」
絶対死んでいてもおかしくない事故で、
おかんがしゃべっていることに安心して、
でもなんだかこうなって悔しくて、会社で大泣きした。

あれから数年が経って、おかんは変わらず喫茶店のママである。
妹は「味覚障害が残った」と言うが(笑)
それは今まで同様の自己流料理であって、
おかんの作る料理は相変わらず美味しい、と思う。

毎年おかんの誕生日の度にあの事故の事を思い出す。
国道で交通整理をしながら救急車を呼び
事故処理をしてくれたおかんのお店のお客さん達のこと、
事故の連絡を聞き、心底心細かっただろう家族のこと、
遠く離れて、そして更に海を越えて遠くで、
すぐに駆けつけられない自分を責めたこと。

おかんが入院している間、
妹は仕事をしながら病院でおかんの看病、
ばあちゃんの世話を一手に引き受けて
毎日2、3時間しか寝ずに起きて、おとんの弁当も作っていた。
たまにしか帰れない私に何ができるだろう?と考え、悩んだ。

病室には毎日たくさんの人がお見舞いにきてくれた。
みんなおかんの店に寄るお客さんであり、家族である。
毎日お花と笑いが絶えず、
「ママに死なれたら困るんやけん!」と泣く若夫婦、
「お前の顔見てコーヒー飲まんと調子狂うわ」と
毎日病室にコーヒーを飲みに来るおっちゃん、
「ママ、あたしがきれいにしたげる」と
打撲した真っ黒の手にマニキュアを塗ってくれる子供。
みんながおかんや、家族を助けてくれた。
だからまだまだおかんは死ねないのだ、と思った。

今までずっと事あるごとに自ら町を離れた自分を責めたが、
妹が私の結婚式で
「離れていてもちゃんと役割分担のできる自慢の姉妹です」と
言ってくれた。
この言葉に、私はいくら助けられたか知れない。

今年もおかんの誕生日がやってきて、
1年に感謝できる。
いい日だ、と思う。

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2006年12月 6日 (水)

座学な夜〜精油の化学〜

あー、さぶさぶっ。
最近めっきり寒くなってきた。頭冴える感じ。いい感じ。

今日は1900からの座学一コマのためだけだったけど銀座へ。
1900前に歩く銀座並木通りは昼と違う表情。
きれいに頭を結って素敵な着物を来た夜のお姉様達がたくさん。
そっか、銀座といえば高級クラブだものねぇ。

そんな景色を横目に、
勉強したのは「精油の化学」。
高校時代のトラウマ!化学!
ほっっっんと苦手なんだけど、分かりやすく教えてくれる。

精油には鎮静作用、抗アレルギー作用など
いろんな作用があるけど、
それは精油中の数百種類の芳香成分によるもので、
精油によって薬理作用の強さが異なるのは
それぞれの精油がどんな成分をどのくらい持ってるかによる、と。

でも名前は苦手な感じのやつよ、やっぱり。
リモネン、αピネン、ゲラニオール、テルピネン4オール、など。汗。
今日はその成分を字面でやったうえに、
特徴的に含む精油の香りを確かめながら
効能を見ていく、というもの。

例えば、有名なラベンダー。
ラベンダーはこの成分表を色分け円グラフにした場合、
いろんな色の円グラフができる。
逆に、柑橘系の精油は9割が同じ成分。
ということは、
ラベンダーは1本でほんとに万能な精油なのですねー。

だから精油を組み合わせることで、
化学的に効能も組み合わされて相乗効果を発揮するんだね。
ふむふむ。

一方、明日は単発講座を申し込んだ。
しかもとても楽しみなやつ。ムフフ。
また明日書きます。
何かの突破口になりますように。

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