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2006年7月の記事

2006年7月 5日 (水)

人生を肯定する

「落語とは人の業を肯定するものである」

録画してあった情熱大陸を見た
落語家 立川談志
型にはまらない、わがままで、変なおっちゃんという印象を
さらに実感、そして裏切ってくれた

立川談志は落語協会に属さない
立川流の家元なのだそうだ

19年ぶりの新橋演舞場での落語は
立川談志と弟子の立川志の輔の二人舞台
花道から登場した談志師匠は
一般のお客にはウケない、と覚悟して臨んだ
しょっぱなから放送禁止用語連発の落語
なんじゃそりゃ

ちゃんとウケてましたよ、と付き人達が言っても
談志はもういいよ、ってぐらい自分を責めていた
志の輔が2席やればいいんだよ、と
次の出番を拒んで泣きそうになったりして

で、頑張って2席目
伝統的な演目を今のお客に合わせて噛み砕くのか
それとも談志流をつらぬくのか
とっても悩んでいた

ウケないとつらいけど、貫く方が気持いいんだ!と、
あがった2席目。
始めたが、ちゃんと噛み砕いてもいるようだ

と、途中で突然話をやめて

「これじゃあ今までのとちっとも変わんねえなあ!」と
自分に憎まれ口をたたいて、にっこりした
かわいいなぁ、と思った

どういう形で表現するかは人それぞれあるものの、
談志さんのそのキャラに語られるものって。
いい、悪いなんて誰が決めるんだ
でも客にはウケたい
自分を貫いて気持よくいきたい
ただそこを歩くことをあきらめない
70のじいちゃんが。

「生き甲斐のない長生きしてるだけの人生なんてつまらない」
と言う談志さんは、それとは違った生き方をしているように見える
だからこそ、自分の人生に見切りを付けるには
一体どうしたらいいか、いつなのか、
人一倍悩んで苦しむ

もう悟ってもいい気もするのに
否定と肯定を続ける
人の業とはこういうことなのかもしれない

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